事務代行は、経理処理、資料作成、データ入力など、小規模事業者や個人事業主の業務を幅広くサポートする便利なサービスです。しかし、業務範囲、納期、料金などの条件をあいまいなまま依頼すると、思わぬトラブルに発展するかもしれません。
そこでこの記事では、事務代行に契約書が必要な理由、必ず盛り込むべき項目、作成時の注意点、そしてトラブルを防ぐための運用ポイントなどをわかりやすく解説します。

小島 美和(佐藤 みなと)
合同会社あすだち 代表
時間に追われすぎない穏やかな生活を送りたくて、会社員生活を卒業→起業。オンライン事務代行として活動中。節約と時短をこよなく愛しています。息子と2人暮らしのシングルマザー。
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事務代行に契約書が必要な理由

事務代行サービスの利用にあたって、契約書は双方を守るための「安全装置」です。
口頭やメールのやりとりだけで契約を進めると、業務範囲、納期、料金の解釈に差が生じやすく、後々のトラブルに発展するかもしれません。契約書を作成しておけば、業務内容、責任範囲、報酬条件などが明文化され、予期せぬ追加業務や支払遅延といったリスクを大幅に減らせるでしょう。
また、守秘義務や著作権の取り扱いも事前に定めておくことで、情報漏えいや成果物の権利に関する争いを防ぐことにもなります。
契約書は単なる形式ではなく、信頼関係を築きつつ、万が一のときに備える重要なビジネスツールなのです。
事務代行契約書に必ず入れるべき項目

事務代行契約書には、必ず入れるべき項目があります。これらすべての項目を網羅した契約書を作成することで、双方が気持ちよく取引できる環境を整えることができるでしょう。
その1:業務内容・範囲の明確化
どんな業務を依頼し、どこまで対応するかを具体的に記載します。作業内容、方法、対象期間などを細かく定めることで、依頼範囲外の業務を押し付けられるリスクを防げます。
その2:契約期間・更新条件
開始日、終了日、契約の更新方法を明確にします。自動更新か都度更新かを決めておくことで、契約切れや更新忘れによるトラブルを防止できます。
その3:料金・支払条件
金額、支払期日、支払方法を記載します。振込手数料の負担先や遅延時の対応もあらかじめ定めておくと安心です。
その4:納期・納品物の仕様
業務の納期や納品形式(データ形式・送付方法)を具体的に記載します。あいまいな表現を避け、双方が同じ認識を持てるないようにします。
その5:守秘義務・情報管理
取り扱うデータや情報の機密保持について明記します。業務終了後のデータ削除や返却の方法も盛り込みましょう。
その6:成果物の著作権・使用権
作成した資料やデータの権利を誰が持つのかを明確にします。二次利用の可否や商用利用の範囲も、あらかじめ決めておくことが重要です。
その7:契約解除・損害賠償
どのような場合に契約を解除できるか、違反時の損害賠償の範囲を定めます。これにより、不当な契約解除や損害の押し付けを防げます。
事務代行契約書を作成するときの注意点

事務代行契約書は、依頼者と代行者の双方が気持ちよく取引ができる環境を整える土台となるので、双方の認識が一致している状態にするのが大切です。そのための注意点は以下のとおりです。
注意点1:業務範囲をあいまいにしない
事務代行は業務の幅が広く、依頼者と代行者の認識がズレやすい分野です。契約書では、対応する業務と対応しない業務を明確に記載しましょう。たとえば「経理補助」の場合は、記帳だけなのか、請求書発行や給与計算までを含むのか具体的に明記することが重要です。
注意点2:成果物の権利関係を明確にする
作成した書類、データ、分析レポートなどの著作権や使用権が誰に帰属するのかを、必ず明記します。権利関係があいまいなままだと、納品後に再利用や二次利用をめぐるトラブルが発生しやすくなります。
注意点3:支払条件・遅延対応を記載する
料金の支払期日や振込方法だけでなく、支払いが遅れた場合の対応(遅延損害金の有無など)も盛り込んでおくと安心です。これにより、未払いリスクの軽減につながります。
注意点4:守秘義務と情報管理のルールを定める
顧客情報や機密データを扱う場面が多いため、秘密保持契約や情報の管理方法を契約書で規定します。業務終了後のデータ削除や返却方法も、あわせて明記すると万全でしょう。
注意点5:契約解除の条件を具体化する
どのような場合に契約解除ができるのかを明確にしておきます。特に、契約違反、業務品質の著しい低下、長期の未払いなど、解除事由を明確に示すことで、不当な介助や無責任な終了を防げます。
トラブルを防ぐための契約書の運用ポイント

事務代行の契約書は、作成しただけでは十分とは言えません。実際の運用方法によっては、せっかくの契約書も形骸化し、トラブルを防ぐ力を発揮できなくなることがあります。
ここでは、契約書を有効活用し、予期せぬトラブルを未然に防ぐための運用ポイントを解説します。
その1:契約締結前の条件のすり合わせ
契約書を作成する前に、業務範囲、納期、報酬、納品形式などの条件を双方で細かく確認しましょう。認識のズレを放置したまま契約書を作ると、あとから修正や追加合意が必要になり、信頼関係に影響する恐れがあります。
その2:業務変更や追加依頼時の対応方法を明文化
契約後に業務内容が変わることは珍しくありません。変更や追加業務が発生した際の合意方法(書面、メール、追加契約など)を契約書や運用ルールで決めておくと、無償対応や不当な要求を防げるでしょう。
その3:定期的な契約内容の見直し
長期的に業務を続ける場合、料金や作業範囲が契約時と合わなくなることがあります。半年~1年ごとに契約内容を見直し、実態に合わせて更新することで、双方の負担や不満を減らせます。
その4:契約書の保管と共有ルール
契約書は、署名・捺印後に、PDFやクラウドストレージなどで双方がアクセスできる状態にしておきます。紙の原本だけに頼ると、必要なときにすぐ確認できず、対応が遅れる原因になります。
その5:証拠としてのやり取り記録の保持
契約書以外にも、業務連絡や条件変更のやり取りは、メールやチャットで記録を残すようにしましょう。いざというときに、契約書とあわせて事実を証明できる材料になります。
まとめ

事務代行の契約書は、権利や義務を明確にし、トラブルを防ぐための必須ツールです。業務範囲、料金、守秘義務などを具体的に記載し、契約後も条件のすり合わせや定期的な見直しを行うことで、安心して業務を進めていきましょう。
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