マイクロ法人を設立したばかりの方の中には、「ホームページって必要なの?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。結論、「ホームページは必須ではないものの、あることで信用力が大きく高まる」です。
そこでこの記事では、初めての方でも迷わずに進められるよう、マイクロ法人に必要なホームページの作成方法をステップごとにわかりやすく解説します。無料ツールを使った自作方法から外注のポイントまでを幅広く網羅しているので、あなたのビジネスに合う方法を見つけるヒントにしてくださいね。

小島 美和(佐藤 みなと)
合同会社あすだち 代表
時間に追われすぎない穏やかな生活を送りたくて、会社員生活を卒業→起業。オンライン事務代行として活動中。節約と時短をこよなく愛しています。息子と2人暮らしのシングルマザー。
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マイクロ法人にホームページは必要ですか?

結論から言えば、マイクロ法人にもホームページは「あったほうがいいもの」です。特に、信頼性の向上、取引先との円滑なやり取り、補助金申請や金融機関とのやり取りにおいて、有効に働くケースが多く見られます。
マイクロ法人は規模が小さいために、「本当に活動しているのか?」と不安を持たれやすい傾向がありますが、それをカバーするのがホームページです。法人が実在することや事業を可視化する手段として機能します。名刺や請求書にWEBサイトのURLが記載されているだけでも、第一印象が大きく変わります。
よって、マイクロ法人であっても、ホームページは信用力や事業活動の証明につながる重要なツールと言えるでしょう。最低限でも良いので、自社のホームページを用意しておくことをおすすめします。
マイクロ法人のホームページに必要な準備一覧

マイクロ法人のホームページ作成には、事前にいくつかの準備が必要です。以下の項目をそろえておくことで、スムーズに作業を進められるでしょう。
その1:独自ドメインの取得
マイクロ法人のホームページ作成には、独自ドメインの取得が必須です。独自ドメインを使うことで、法人としての信頼性やブランド力が格段に高まります。
フリードメインでは、「個人の趣味サイト」や「無料サービス利用中」といった印象を与えてしまい、ビジネス用としては不利になることが少なくありません。対外的な信頼を得たい場合、法人名や屋号に関連するドメインを取得しておくことで、名刺、請求書、SNSなどでも一貫性のある印象を与えられます。
その2:サーバーの契約(必要な場合)
本格的なホームページを運用するためには、レンタルサーバーの契約が必要です。特に、WordpressやCMS(コンテンツ管理システム)を使ってサイトを構築する場合、安定したサーバー環境が欠かせません。
サーバーはホームページの土台となる存在であり、アクセス速度、せきゅりてし、表示の安定性に直結します。無料のサーバーも存在しますが、法人サイトとして利用するには容量、昨日、信頼性の面で不十分なことが多く、びっじねす用途には向きません。
その3:メールアドレスの用意
マイクロ法人として信頼性を高めるためには、独自ドメインのメールアドレスを用意することが重要です。フリーメール(GmailやYahooメールなど)では、法人らしさや本気度が伝わりにくく、取引先によっては信用を損なうかもしれません。
メールアドレスは、日々のやり取りの中で何度も目にする「顔」のような存在であり、ドメインがフリーメールでは個人利用の印象を与えてしまいます。独自ドメインを使うと、しっかりと運営されている法人という印象を持たれやすくなります。
その4:法人情報の整理
ホームページを作成する前に、会社の基本情報を整理しておくことが不可欠です。これは、ホームページに掲載する内容の土台となり、信用性や閲覧者の安心感にも直結するためです。
法人としての実態や事業内容が不明確なままだと、訪問者は「この会社に問い合わせて大丈夫だろうか?」と不安に感じてしまいます。特に、マイクロ法人の場合は個人事業主との区別がつきにくく、「誰が、どこで、何をしている会社なのか」を明確に示すことが信頼構築の第一歩となります。
たとえば、以下のような情報をあらかじめまとめておくと、サイト作成時にスムーズです。
- 会社名、代表者名
- 所在地、電話番号、メールアドレス
- 説明年月、法人番号
- 事業内容、提供サービス
- 営業時間、定休日
- 経営理念やビジョン(任意)
その5:画像素材・ロゴ・バナーの準備
ホームページに使用する画像、ロゴ、バナーなどのビジュアル素材は、あらかじめ用意しておきましょう。視覚的な印象はホームページの第一印象を左右し、信頼感やプロフェッショナルな印象を与えます。
人は視覚情報から多くの判断をしています。文章だけのページよりも、ロゴやイメージ画像があるだけで、「ちゃんとした会社だな」と言う印象が持たれやすくなります。特に、マイクロ法人は小規模だからこそ、デザイン面での信頼感が差別化のポイントになります。
その6:掲載内容の構成案
ホームページを作る前に、掲載する内容の構成をざっくり考えておくことが大切です。事前に全体の流れをイメージしておくことで作業がスムーズになり、見る人にとっても分かりやすいサイトになります。
構成が曖昧なまま作り始めてしまうと、どこに何を書けばいいのかがわからなくなり、情報が整理されていない見づらいサイトになりかねません。決河として、訪問者が離脱してしまうリスクも高まります。
たとえば、以下のようなシンプルな構成をあらかじめメモしておくだけでも、完成度が大きく変わります。
- トップページ
- 会社概要ページ
- サービス紹介ページ
- お問い合わせページ
マイクロ法人におすすめのホームページ作成方法

マイクロ法人がホームページを作成する際には、費用、手間、目的に応じて、自作か外注かを選ぶことがポイントです。ここでは、それぞれの方法を比較しながら、おすすめの作成方法をまとめると以下のとおりです。
おすすめのホームページ作成方法
作成方法 | 費用の目安 | 難易度 | 特徴 | おすすめの人 |
無料ツールで自作(ペライチ・Wixなど) | 0円〜月額数百円程度 | ★☆☆ | テンプレートで簡単、独自ドメインは有料プランで対応 | とりあえず最低限のサイトが欲しい人 |
WordPress+レンタルサーバー | 年間1万〜2万円程度 | ★★☆ | 独自ドメイン・拡張性◎、更新しやすく中長期で運用しやすい | 将来的に事業拡大やSEOを視野に入れている人 |
外注する | 3万〜10万円以上 | ★★★ | プロ品質のデザイン、相談しながら作れる | 時間がない・最初から信頼性あるサイトが欲しい人 |
それぞれにメリットもデメリットもありますが、迷った場合は無料ツールで仮サイトを作成してから、Wordpressで本格的なホームページの作成がおすすめです。無理のない範囲で、自社の状況に合った方法を選びましょう。
法人ホームページに掲載すべき最低限の情報とは

マイクロ法人のホームページには、最低限の基本情報を必ず記載しておくべきです。訪問者が「この法人はどんな会社で、どこにあって、どんなサービスを提供しているのか」を瞬時に理解できなければ、信頼を得ることは難しいでしょう。
特に法人サイトでは、実用性や透明性が重視されるため、次のような情報は最低限として掲載しておきましょう。
- 会社概要
- 事業内容やサービスの説明
- お問い合わせ先(メールフォーム、電話番号、メールアドレスなど)
- プライバシーポリシー(個人情報を取り扱う場合)
- 特定商取引法に基づく表記(物販・サービス販売を行う場合)
見栄えより「伝わる内容」が大事な理由

マイクロ法人のホームページでは、デザインの豪華さよりも「伝わる内容」を重視することが大切です。なぜなら、訪問者が求めているのは「かっこいい見た目」ではなく、「この会社がどんな事業をしていて、信頼できるかどうか」を判断するための情報にすぎないからです。
たとえ洗練されたデザインのサイトでも、会社概要やサービス内容があいまいだったり、問い合わせ先がわかりづらかったりすると、すぐに離脱されてしまいます。一方で、シンプルな構成でも、何をしている会社か、どこにあるか、どう連絡できるかが明確であれば、訪問者は安心して問い合わせや依頼につなげることができます。
ホームページは、「見せる」よりも「伝えること」が最優先です。必要な情報がしっかりと毒構成を意識することが、マイクロ法人にとって最大の効果につながります。
法人ホームページ公開後にやるべきこと

ホームページは、「作って終わり」ではありません。公開後にきちんと運用・活用することで、はじめてビジネスツールとしての価値が発揮されます。以下のようなポイントを抑えておきましょう。
その1:Googleにインデックス登録する
ホームページを公開したら、まず最初にGoogleへのインデックス登録をしましょう。これによって、検索結果に自社サイトが表示されるようになります。
Googleは時間が経てば自動的にサイトを巡回してくれますが、それには数日~数週間かかることもあります。すぐに検索結果に表示させたい場合は、手動で登録するのが確実です。
手順は以下のとおりです。
- Google Search Console にアクセスし、自分のGoogleアカウントでログイン
- 「プロパティを追加」で自社のドメインまたはURLを登録
- 所有権の確認(レンタルサーバー側で設定が必要な場合あり)
- 「URL検査」から、トップページや下層ページのURLを入力し、「インデックス登録をリクエスト」ボタンをクリック
インデックス登録が完了すれば、Googleの検索結果に反映されやすくなり、ホームページの存在を知ってもらう第一歩となります。ホームページは見つけてもらってこそ価値があるため、インデックス登録は早めに対応しておきましょう。
その2:名刺・SNS・メール署名にURLを記載する
ホームページを公開しただけでは、誰にも見つけてもらえません。自社サイトの存在を広く知らせるためには、名刺、SNS、メール署名などの日常的に使うツールにURLを記載することが重要です。
特にマイクロ法人の場合、大きな広告予算がないケースが多いため、身近な場面での「自然な告知」が信頼構築の第一歩になります。商談や初対面のやり取りで名刺に記載されたURLがあると、相手はその場で会社情報を確認でき、信頼感を高められるでしょう。
ホームページのURLを記載する場所の例は以下のとおりです。
- 名刺
- SNSプロフィール
- メール署名
その3:サイトの表示確認(スマホ対応・リンク切れチェック)
ホームページを公開したら、必ずパソコンとスマートフォンの両方で表示を確認しましょう。訪問者の多くはスマートフォンからアクセスしており、表示崩れやリンクの不備があると、信頼を損ねてしまいかねません。
特に最近では、モバイルファースト(スマホ優先)の傾向が強く、パソコンでは問題なく見えていたのに、スマホでは文字がはみ出したり、ボタンが押しにくかったりするケースも少なくありません。また、リンク切れやお問い合わせフォームの不具合も、信頼に大きく関わります。
このように、見た目だけでなく「使いやすさ」や「動作確認」を含めてサイトの完成です。後悔前後に一度、自分自身でユーザーになったつもりで動作確認を行いましょう。
その4:定期的な情報更新
ホームページは、一度作って終わりではなく、定期的に情報を更新することが重要です。最新情報が反映されていないサイトは、「この会社、今も活動しているのかな?」という不信感を与える可能性があります。
特に、マイクロ法人は規模が小さいぶん、WEBサイトの内容がその会社の活動状況を判断する材料になります。更新されていないサイトは、問い合わせや以来のハードルを上げてしまうリスクがあります。
その5:アクセス解析の導入(可能であれば)
ホームページを効果的に運用するためには、アクセス解析の導入がおすすめです。サイトを訪れたユーザーの行動を可視化することで、「どのページが見られているか」「どこで離脱されているか」など、改善点を具体的に把握できるからです。
特に、マイクロ法人では、広告費や営業資源が限られていることが多いため、ホームページのパフォーマンスをデータで確認し、効率よく運用することが効果につながります。アクセス解析は「感覚ではなく数字で運営する強力な武器」なので、難しく考えず、基本的な指標を見るところから始めてみましょう。
まとめ

マイクロ法人にとって、ホームページは、規模の大小に関係なく信用力や存在感を示す重要なツールです。特別なデザインや高額な制作費がなくても、伝えるべき情報が整理され、訪問者に安心感を与えるサイトであれば、それだけで大きな価値があります。
ホームページは「作ったら終わり」ではなく、公開後の更新や活用によって価値が高まっていく資産です。まずは小さく始め、必要に応じて拡張・改善していくことで、あなたの法人にふさわしい「オンラインの顔」が育っていくでしょう。
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