「もっと売上に直結する業務に集中したいのに、雑務が山積みで手が回らない…」そんなお悩みを抱えている小規模事業者、一人社長、個人事業主の方におすすめなのが、オンライン秘書や事務代行サービスです。しかし、オンライン秘書と事務代行のどちらで外注をすればいいのか、悩むケースもあります。
そこでこの記事では、オンライン秘書と事務代行の違いから、利用するメリット、依頼前に押さえておくべきポイント、料金相場、そして失敗しない採用のコツまでを解説します。

小島 美和(佐藤 みなと)
合同会社あすだち 代表
時間に追われすぎない穏やかな生活を送りたくて、会社員生活を卒業→起業。オンライン事務代行として活動中。節約と時短をこよなく愛しています。息子と2人暮らしのシングルマザー。
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「こんな業務、お願いしても大丈夫かな?」というようなことがありましたら、お気軽にご相談ください!
オンライン秘書と事務代行の違いとは?

オンライン秘書と事務代行は、どちらも業務の一部を外部に委託できるサービスですが、その役割や対応範囲には違いがあります。一般的には以下のとおりの目安があります。
項目 | オンライン秘書 | 事務代行 |
対応業務の種類 | 経営者サポート、コミュニケーション業務 | 定型的な事務処理・ルーチン業務 |
特徴 | 柔軟・多岐にわたる業務対応 | 業務を分担・アウトソース型 |
向いている業務 | スケジュール管理、顧客対応、雑務整理 | 経理、請求書発行、データ入力 |
向いている人 | 一人社長、外部に秘書役を求める人 | 定型業務を切り分けて効率化したい人 |
ただし、業務内容は代行者のスキル・経験により異なるため、オンライン秘書と事務代行で業務の幅に変わりがないケースが多いです。一般論として上記表の違いを目安にしつつも、自社にとって最適な業務委託の形を選ぶことが大切です。
なぜ小規模事業者・一人社長・個人事業主に向いているのか

オンライン秘書や事務代行サービスは、特に、小規模事業者、一人社長、個人事業主にとって相性の良い仕組みと言えるでしょう。その理由は、大きく分けて以下の3つの理由が挙げられます。
理由1:人を雇わずに必要な業務だけを依頼できる
小さな組織や個人経営では、人を雇う余裕がない、雇用管理の手間を省きたいというケースが多いです。オンライン秘書や事務代行なら、必要なときに、必要な業務だけをスポットで依頼できるため、柔軟性が高く、コストも最小限に抑えられます。
理由2:雑務から解放されて本業から集中できる
営業、制作、サービス提供など、売上に直結する業務に集中したいのに、メール対応や業務処理に追われている経営者は少なくありません。日々の細かな業務をプロに任せることで、時間と気力を「経営や成長戦略」に使えるようになります。
理由3:スモールスタートできて拡張性もある
多くのオンライン秘書・事務代行サービスは、月数時間~でも利用可能です。まずは簡単な業務から依頼し、信頼関係が築けたら徐々に範囲を広げていくことができます。このように、リスクを抑えて始められ、事業成長に応じて拡張できる点も、小規模事業者には大きなメリットと言えるでしょう。
オンライン秘書・事務代行への依頼前に確認すべきポイント

オンライン秘書や導入するためには、依頼前にいくつかのポイントを事前に確認しておくことが、外注を成功させるカギになります。以下のチェック項目を押さえておけば、「思っていたのと違った…」というミスマッチを防げるでしょう。
その1:自社業務の棚卸し
まずは、何を外注し、何を自分でやるのかを明確にすることが大切です。
たとえば、日々のメール返信、請求書発行、SNS投稿管理など、繰り返し発生する定型業務は外注に向いています。Googleスプレッドシートなどで業務を可視化し、依頼できる業務とそうでない業務を分類しましょう。
その2:業務内容の伝達方法を準備する
依頼内容が漠然としていると、依頼された代行者も何をどう進めればいいのか迷ってしまいます。
余力があれば、作業手順、使用ツール、納品形式などを事前に簡単なマニュアル化しておくと、スムーズに業務がスタートできます。マニュアル化が難しい場合は、代行者とのコミュニケーションを通して徐々にマニュアル化を進めることも検討してみましょう。
その3:セキュリティと情報共有のルール確認
クラウドでの情報共有や業務連携が基本となるため、機密情報や個人情報の取り扱いルールは明確にしておきましょう。たとえば、業務用のGoogleアカウントを分ける、閲覧権限を制限する、チャットツールのログ管理を行う等、最低限のリスク対策は必要です。
その4:コミュニケーションの手段と頻度
連絡手段や進捗報告の頻度を事前にすり合わせておくことで、トラブルを防げます。業務の報連相の流れを仕組み化しておくことが、信頼関係を構築する第一歩です。
オンライン秘書・事務代行の料金相場と契約形態

オンライン秘書や事務代行の利用を検討する際に、料金の目安や契約スタイルを把握しておくことはとても重要です。予算とのバランスを見ながら、無理なく外注を取り入れるために、まずは基本的な料金体系を理解しておきましょう。
一般的な料金相場
料金は、サービス内容、スキルレベル、対応時間によって異なりますが、以下が大きな目安です。
サービス内容のタイプ | 料金の目安(1時間あたり) |
一般的な事務作業 | 1,500円〜2,500円 |
秘書業務(スケジュール管理、顧客対応など) | 2,000円〜3,500円 |
専門性の高い業務(経理、SNS運用など) | 3,000円〜5,000円 |
また、時間単位ではなく月額パックで提供する業者も多く、たとえば「月10時間〇〇円」とまとめて依頼することで単価が安くなるケースもあります。
主な契約形態の種類
その1:時給制(時間単価型)
時給制(時給単価型)は、1時間当たりの作業時間に応じて料金が発生する形式です。相場は1,500円~3,000円程度とされていて、オンライン事務代行者でも金額幅があります。
必要なときにスポットで依頼できる柔軟性が魅力ですが、依頼者には請求金額の見通しを立てづらく、予算管理がしづらい面もあります。業務量が少ない場合や、試験的に導入したい場合に向いています。
その2:月額制(固定報酬型)
月額制は、一定の業務量を前提に、毎月定額で契約する形式です。相場は依頼内容や想定稼働時間によって幅があります。
ルーティン業務が多い企業や、継続的にサポートを必要とする事業者に適しています。安定した体制を築きやすく、業務の引き継ぎやコミュニケーションもスムーズです。
その3:パック料金(作業単位型)
パック料金は、「請求書発行〇件で〇円」「動画編集〇本で〇円」など、業務単位で料金が決まる方式です。成果物ベースで契約したい場合や、業務範囲が明確なときに便利です。
ただし、範囲外の業務が発生した場合は、追加料金が発生する点に注意が必要です。
その4:料金以外に発生する可能性のある費用
オンライン事務代行では、基本料金以外に追加費用が発生するケースもあるため、事前の確認が必要です。
たとえば、
- 急ぎの対応をした場合の「特急料金」
- 業務範囲外の作業が発生した場合の「オプション料金」
- 対面での打ち合わせが必要なときなどの「交通費」
- 書面を印刷した後に郵送するときなどの「送料(通信費)」
などが挙げられます。場合によっては、請求書発行手数料や初期設定費用がかかるサービスもあります。
オンライン秘書・事務代行の採用に失敗しないためのコツ

オンライン秘書や事務代行を依頼すると、「業務を任せたのに、期待していた仕上がりと違った」「コミュニケーションがうまくいかず、結局ストレスになった」との失敗談が良く聞かれます。こうしたミスマッチを防ぐためには、採用前の準備と関係構築の工夫が欠かせません。
ここでは、実際に意識したい5つのコツをご紹介します。
コツ1:依頼内容を明確にする
「ざっくり〇〇をお願いしたい」では伝わりません。
作業の目的、手順、納品形式、期限などを明確にしておくことで、代行者が迷わず動ける環境を整えましょう。依頼書や簡単なマニュアルがあるとスムーズです。マニュアルがない場合でも、コミュニケーションを取って連携を取りながら進めていけばトラブルなく業務を進められます。
コツ2:はじめは小さな業務から任せる
いきなり重要な業務を丸投げするのではなく、リスクの低い業務から少しずつ任せていくのが安心です。対応力や愛称を確認しながら徐々に業務範囲を広げていくと、信頼関係が築きやすくなります。
コツ3:定期的なフィードバックを行う
「任せっぱなし」ではなく、進捗報告や成果に対するフィードバックをこまめに行いましょう。良かった点はもちろん、改善点や要望を共有することで、パートナーとしての成長を促し、依頼の精度も上がるでしょう。
コツ4:相性や価値観を見極める
スキルだけでなく、コミュニケーションのテンポや仕事への考え方が自分と合うかも大切なポイントです。無料相談やトライアル期間を設けて、相手の対応姿勢や雰囲気を見ておきましょう。
コツ5:コミュニケーション手段を決めておく
メール、Chatwork、Slack、Zoomなど、使用するツールや連絡頻度をあらかじめ取り決めておくことで、無駄なすれ違いを防げます。業務内容や業務量、または依頼されるご自身の考え方を考慮して、「朝の時点で進捗報告」「週1回の定例ミーティング」などのルールを設けておくと安心かもしれません。
まとめ

オンライン秘書や事務代行は、小規模事業者、一人社長、個人事業主にとって頼もしい存在です。人を雇わずに業務の一部を効率的に外注できることで、本来の業務ができる時間と余裕が生まれるでしょう。
単なる外注ではなく、長く信頼できるパートナーとして関係を築くことが成功のカギとなります。「雑務に追われて、肝心な業務に集中できない」と感じているなら、オンライン秘書や事務代行の導入を検討してみるのはいかがでしょうか。
みなとのオンライン事務代行がおすすめです

みなとのオンライン事務代行は、神奈川県横浜市を拠点としたオンライン事務代行サービスです。
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