- 美術館や博物館へ行くのが好き
- 横浜へお出かけに行く予定がある
- 自分の知らないことに触れてリフレッシュしたい
個人事業主や一人社長として仕事をしていると、仕事に没頭しやすくなります。仕事を楽しめる環境は大切とはいえ、ときには息抜きも大切です。
この記事では、「第8回 ヨコハマトリエンナーレ」の開催概要と私のレビューを紹介します。
仕事の息抜きとして、週末のリフレッシュとして、ぜひ横浜で過ごす時間を楽しんでくださいね✨
横浜トリエンナーレはどんなイベント?
横浜トリエンナーレは、神奈川県横浜市で3年に一度開催される国際美術展です。国際的に活躍するアーティスティック・ディレクターを招き、世界のアーティストたちが今をどのように考え、どんな作品を作っているのかを肌で感じることができます。
横浜トリエンナーレは2001年にスタートして、今回が8回目となります。
タイトル | 第8回 横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」 |
アーティスティック・ディレクター | リウ・ディン、キャロル・インホワ・ルー |
会期 | 2024年3月15日㈮ ~ 6月9日㈰ * 休場日:毎週木曜日(4月4日、5月2日、6月6日を除く) |
時間 | 10:00 ~ 18:00 * 入場は閉場の30分まで |
会場 | 横浜美術館 旧第一銀行 横浜支店 BankART KAIKO クイーンズスクエア横浜 元町・中華街駅連絡通路 |
主催 | 横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会 |
連携拠点 | BankART1929 黄金町エリアマネジメントセンター 象の鼻テラス 急な坂スタジオ |
第8回 横浜トリエンナーレのテーマ
横浜トリエンナーレは毎回テーマが決まっていて、今回のテーマは「野草:いま、ここで生きてる」です。
このテーマは、中国の小説家である魯迅が執筆した詩集「野草」に由来しています。差別や紛争など、世界中で起こっているあらゆることに対して、野草のようにもろくて無防備な人間は、どのように動き続けるのか、哲学的なテーマとなっています。
第8回 横浜トリエンナーレの3つの特徴
第8回 横浜トリエンナーレの特徴は以下のとおりです。
- 特徴1:力強い表現を生み出すアーティスト
- 特徴2:会場ごとに異なるテーマの作品が展示
- 特徴3:文化的、政治的情勢について考察された作品が展示
特徴1:力強い表現を生み出すアーティスト
今回のテーマの背景から、それぞれの地域の現実や歴史に深く関わることで、力強い表現を生み出すアーティストが選出されています。
アーティストの数名は、今回のテーマに共鳴をしつつ、独自の視点を取り入れた新作の制作を依頼されているそうです。
特徴2:会場ごとに異なるテーマの作品が展示
主会場のひとつである横浜美術館の展示は、第一章「いま、ここで生きてる(Our Lives)。普段は見えにくい、しかしわたしたちの暮らしに深くかかわる非日常-避難、亡命、放浪、抗議、戦争、災害などを視覚的に表現をしています。
そのほか、「わたしの開放(My Liberation)」、「すべての河(All the Rivers」、「流れと岩(Streams and Rocks)」、「鏡との対話(Dialogue with the Mirror)」、「密林の火(Fires in the Woods)」があります。
特徴3:文化的、政治的情勢について考察された作品が展示
この世界に変化をもたらすためには、その主体性を取り戻すことが急務であるとの思いを作品にこめています。このような背景から、今日の文化的、政治情勢について個人の視点から考察する作品が展示されています。
第8回 横浜トリエンナーレのレビュー【体験談】
今回、私は、横浜美術館、旧第一銀行 横浜支店、BankART KAIKO、元町・中華街連絡通路の4ヶ所へ行ってきました!4ヶ所を回ってみて「時間を作って行ったほうがいい!」と強くおすすめします。
私は過去の横浜トリエンナーレにも行ったことがあるのですが、表現が斬新なのか、私の理解不足なのか、解釈のしきれない作品が多かった印象でした。ところが、今回は作品の訴えるメッセージが強く、心に強く残りました。
ポイント1:近現代の見えづらいところが丁寧に表現されている
全体を通して、近現代の見えづらいところが丁寧に表現されていると感じました。
イギリスのサッチャー政権時代の労働者階級のデモを再現する過程から、直近ではウクライナ戦争まで表現されています。
詳しくは展示で…となるとはいえ、立場の違いによって求められる「正義」が違うためにあらそいが生まれます。あらそいには必ず勝ち負けがあって、その結果によっては生死にかかわるからこそ譲れなくて続けざるをえないのかもしれません。
このようなことは規模の違いがあれど、私たちの日常でもあらそいで傷つき悲しい思いをすることがあります。そのときに自分がどうあるべきなのか、あらためて考えていきたいです。
ポイント2:自分のできることで精いっぱい生きる
自分のできることで精いっぱい生きることの大切さを改めて感じました。
主会場の横浜美術館に全作品の7割くらいが展示され、戦い、争いに焦点を当てた作品が多かったことが影響していると思います。台湾のベトナム人女性のデモ活動を再現した作品を見ると、自分のできる範囲内で自分の主張を伝えようとする思いが伝わってきました。
ハンドタオルを使って籠城のような場所がある一方、音楽を聴いたりして生活の様子も想像されて、確かにそこにいると思えることが大切なのだと実感しました。
ポイント3:今を記録することが「アート」になる
テーマの特性上、近現代の作品が多かったことが影響して、今を記録することが「アート」になると感じました。
私は、ルノワールやモネといった印象派の作品が好きなのですが、そればかりがアートではないということ。アートは自由に表現していいものだから、普段使っている手帳やメモもアートになるのかもしれません。
職業がアーティストでなくてもアートを作れるという解釈をすれば、アートに対する考え方が身近になりました。
まとめ:横浜トリエンナーレで作品のメッセージを感じよう!
この記事では、第8回 横浜トリエンナーレの概要と私のレビューを紹介しました。
2024年6月9日㈰までの美術展です。ゴールデンウィークのお出かけに、仕事の息抜きとして、週末のリフレッシュとして、ぜひ横浜で過ごす時間を楽しんでくださいね!
少しでも参考になりましたら嬉しいです。
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