子育て世代にとって、「ワークライフバランス」は理想にすぎないと感じることも多いのではないでしょうか。子供の体調や仕事、仕事の予定は思い通りに進まず、完璧なバランスを保つのは現実的に厳しいのが実情です。
そこでこの記事では、ワークライフバランスと子育ての理想と現実を整理し、その代わりに考えたい「ワークライフハーモニー」という考え方をご紹介します。

小島 美和(佐藤 みなと)
合同会社あすだち 代表
時間に追われすぎない穏やかな生活を送りたくて、会社員生活を卒業→起業。オンライン事務代行として活動中。節約と時短をこよなく愛しています。息子と2人暮らしのシングルマザー。
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ワークライフバランスと子育ての理想と現実

ワークライフバランスは、仕事と生活をうまく両立させる理想像として紹介されることが多いです。しかし、子育てをしていると、この理想は幻想で、うまくいかないことが多いです。私自身、子育てをしている身で言えるのは、「ワークライフバランスは無理ゲー」だということです。
子育ては予定通りに進まないことが多く、仕事と生活を半分に分けることがそもそも不可能です。そのうえ、子供の成長や家庭の状況によって優先度も重要度も変わるので、バランスが偏るのは必然となると、その日にできることをやりきることが求められます。
ワークライフバランスを整える重要性は頭でわかっていても、それ通りにしようとがんばりすぎると心身に支障をきたしかねません。どちらも完璧にこなそうとするのではなく、「自分なりに納得できる調和点」を探ることの方が大切ではないでしょうか。
ライフワークバランスの代わりに考えたい「ワークライフハーモニー」

子育て世代にとって「ワークライフバランス」を理想的に保つのは現実的ではありません。その代わりに注目したいのが「ワークライフハーモニー」という考え方です。
ワークライフハーモニーは、仕事と生活をキッチリ分けてバランスを取ろうとしようとするのではなく、ひとまとめにして調和としてとらえる考え方です。
たとえば、
- 子供の成長に合わせて働き方を変える
- 平日は仕事中心になりがちなので、週末は意識的に家族と過ごす時間を増やす
- 家族と仕事の両方を大切にする気持ちをベースに、「どちらも無理なく続けられるリズム」を作る
というように、1日の時間の中で仕事を優先する時間と子育てを優先する時間を臨機応変に組み合わせます。この方法だと、バランスを追い求めるよりも精神的にラクになり、現実的な働き方や暮らし方が見えてくるのではないでしょうか。
仕事と育児を無理なく続けるための工夫

子育てと仕事を両立させようとすると、どちらも中途半端になって自己嫌悪に陥ることもあります。場合によっては、適応障害やうつ病を引き起こす原因にもなるので、無理のない形に近づけることが大切です。
ここでは、仕事と育児を無理なく続けるために日常で取り入れやすい方法をご紹介します。
その1:やらないことを決める
まずは、やらないことリストを作って、やらないことを決めることが大切です。
仕事も家事もすべて全力で完璧にこなそうとすると、体力も気力も限界に達して心身が疲弊してしまいます。やらなくても困らないことを手放したり、週1回・週2回など頻度を下げたりすることで、本当に大事なことに時間とエネルギーを使うようにするのです。
たとえば、
- シワになりにくい服を選ぶ
- 掃除は毎日ではなく週末にまとめる
- 買い物は通販やネットスーパーを活用する
といったことが検討されるでしょう。自分が動いてすべてをこなさなければいけないということはありませんので、使える商品・サービスを取り入れてみてはいかがでしょうか。
その2:時間の優先順位を決める
仕事と育児の両立には、限られた時間の中で「何を優先するか」をはっきり決めることが欠かせません。
子育て中は予定が思うように進まないことが多く、すべてを同じ比重でこなそうとするとかならず無理が生じます。優先順位を付けることで、どんなに予定が乱れていても「これだけはできた」という安心感が得られ、心の余裕にもつながります。
たとえば、仕事ではタスクを5個以内に絞る、家庭では「子供と一緒に夕食を食べる」「寝る前の10分だけは絵本を読む」といったことです。こうした決め方をすると、時間に追われる感覚が薄れ、達成感や満足感を得やすくなるでしょう。
その3:自分の休息時間をブロックする
自分の休息時間をあらかじめスケジュールに組み込み、きちんと休息を取ることが重要です。
休む時間を後回しにすると、疲れが蓄積して集中力や体力が落ち、結果的に仕事や育児のパフォーマンスまで下がってしまいます。自分のことほど後回しにしがちな子育て世代こそ、休息を「大切な予定」として扱う必要があります。
休息時間を丸1日取るのは現実的ではないので、
- 朝の15分だけはコーヒーを飲みながら静かに過ごす
- 子供がお昼寝している間にスマホを見ずに横になる
- 夜に10分だけストレッチや入浴で身体を整える
などです。休息は長時間でなくても効果が期待されます。予定としてカレンダーや手帳に書き込み、仕事や家事と同じくらいに優先度を高くしましょう。
その4:状況に応じて臨機応変に対応にする
仕事と育児の両立には、状況に応じて柔軟に対応する姿勢が欠かせません。
子育ては想定外の出来事が多く、計画通りに進まないことが日常です。子供の体調不良、行事の予定変更、仕事の急な依頼などは欠かせません。「予定通りに進められなかった」と落ち込むのではなく、「今日はこういう日だった」と気持ちを切り替えることも大切になるでしょう。
その5:その日にやるべきタスクを書き出す
その日にやるべきタスクをあらかじめ書き出し、可視化しておくことが効果的です。
頭の中だけで管理すると、やり忘れや終わらない不安に追われて余計に疲れてしまいますし、何より覚えておくだけでも重労働です。前日の夜や朝起きたタイミングで、タスクを紙やアプリに書き出すことで、やるべきこととそうでないこと、優先度の高いことと低いことを区別でき、気持ちが整理されます。
その6:経済的に余力があれば家事用家電に頼る
経済的に余裕があれば、家事用の家電に積極的に頼ることも検討されるでしょう。
家事は毎日発生し、時間を奪うことのひとつの要因です。最新の家電は効率化だけでなく、精神的な負担を減らす効果もあります。そのぶん、子供との時間や自分の休息に充てられます。
メジャーな家事用家電として、ロボット掃除機と食洗機が挙げられますが、どの家電がいいのかは部屋の広さ、家族構成、掃除の頻度によって変わります。家事用家電が不向きな場合もありますので、導入を検討されている場合は、レンタルして試してみるのをおすすめします。
まとめ

子育てをしながら「ワークライフバランス」を理想通りに実現するのは現実的に難しく、多くの人が理想と現実のギャップに悩みます。そのため、無理にバランスを求めるのではなく、自分なりの「ワークライフハーモニー」を目指すことが大切です。
ワークライフハーモニーという考え方を取り入れることで、プレッシャーから解放され、仕事も家庭も自分らしく続けやすくなるでしょう。
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