2026年4月22日、横浜市が市内の中小企業を対象に「展示会出展費用助成金」の募集を開始しました。世界情勢に影響を受けやすい業界の企業にとっては、新たな販路開拓や経営基盤の強化のため検討の余地があるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、本助成金の概要から申請の具体的なスケジュール、対象となり得る2026年に開催を予定している展示会までゎかりやすく解説します。

小島 美和(佐藤 みなと)
合同会社あすだち 代表
事務歴15年以上。2021年に独立、幅広い業種の一人社長や個人事業主のサポートをしています。「仕事のていねいさ」「相談しやすさ」に定評。
限られた時間の中で最大の成果を出す「効率化」を重視し、お客様が本来の業務に集中できるよう、心強いパートナーとして伴走します。
本業に集中したい一人社長・個人事業主のあなたへ
事務作業・雑務を手放して、自由な時間を増やしませんか?
みなとのオンライン事務代行の概要は[こちら]からご覧いただけます
展示会出展費用助成金とは?

「展示会出展費用助成金」は、横浜市内の中小企業が自社製品やサービスを幅広くアピールするために、国内の展示会へ出店する際の費用を、横浜市が最大30万円まで補助してくれる制度です。
この助成金が発表された背景は、「世界規模での経済環境の変化」です。中東情勢や各国の関税措置など、外部環境の影響を受けやすい市内の企業が、新しい販路を開拓し、経営基盤を強固にすることが目的とされています。
展示会出展費用助成金の募集概要
| 助成金名 | 展示会出展費用助成金 |
| 募集期間 | 【第1期】2026年4月22日(水)9:00~2026年8月31日(月)17:00 【第2期】2026年9月1日(火)9:00~2027年2月24日(水)17:00 |
| 助成対象者 | 横浜市税を支払い、横浜市内で12ヶ月以上継続して事業を行っている横浜市内の中小企業 |
| 必要条件 | 横浜市の「脱炭素取組宣言」を行っていること 米国の関税措置を受けて、売上高または粗利率、売上高営業利益率が5%以上減少している 日産自動車の経営再建策の影響を受けている 中東地域向け、または最終的に中東地域で使用される製品・部品・材料等を製造・供給する企業で、中東情勢の変化による影響を受けている |
| 事業(展示会)要件 | 事業者との商談を趣旨とする展示会で、販売(即売)を開催趣旨としていない展示会 日本国内で開催される展示会 前回の出展者数が800社、または来場者数が15,000人以上の展示会 展示会の出展期間が、2026年8月22日(金)~2026年9月30日(水)まで(第1期)、2026年10月1日(木)~2027年3月26日(金)であること 国、地方公共団体その他団体から助成や支援を受けて出展していないこと |
| 助成額 | 助成対象の経費1/2 横浜グランドスラム企業に限り、助成対象経費の2/3 |
| 助成上限額 | 30万円(千円未満は切り捨て) |
| 助成対象外 | 会社法以外の法人 一般社団法人、公益社団法人、一般財団法人、公益財団法人、医療法人、学校法人、宗教法人、社会福祉法人、農事組合法人、NPO法人、企業組合、協業組合、事業協同組合、事業協同小組合など |
「展示会出展費用助成金」の募集要項はこちらからご確認いただけます。
展示会出展費用助成金の注意点
- 横浜市から「交付決定書」が届く前に支払った経費は対象外
- 商談を目的としない展示会への出展費用は対象外
- 展示会の規模に条件がある(出展社数が800社以上、または来場者数が15,000人以上)
- 予算に達し次第、受付終了(第1期、第2期ともに15件程度)
- 会場への旅費、宿泊費、飲食代、振込手数料などは助成対象外
- 展示会の終業後に、決められた期日までに実績報告書を作成・提出が必須(領収書や当日の写真等が必要です)
展示会出展費用助成金の申請から完了までのスケジュール

本助成金は、以下のステップで計画を進めましょう。
まずは、助成金の必須要件である「脱炭素取組宣言」を済ませます。インターネット上で登録でき、完了すると「宣言書」が交付されます。
この宣言書の写しが、助成金の申し込みに必要となります。
助成対象事業(展示会)の出展日から1ヶ月前までに、申請書類一式を提出します。すべての書類がそろっていることが確認された時点で、受付終了となります。
その後、申請要件の確認のため、横浜市の受託事業者:(一社)神奈川中小企業診断士会より、記載内容について電話等でヒアリングを行います(場合によっては、書類の追加提出・資料修正があります)。審査を経て、交付決定通知書が発行されます。
交付決定を受けたら、展示会に向けた準備と出展です。出展料の支払い、ブースの設営、展示会当日には商談などを行います。
実績報告書の提出に備え、支払いの証憑(振込明細書や領収書)の保管や、当日のブースの様子がわかる写真(社名・小間番号が入ったもの)の撮影をしておきましょう。
展示会が終了したら、原則として30日以内に、実績報告書の作成・提出をします。実績報告書には、領収書のコピー、当日の写真、アンケート結果など、実施したことを客観的に示せる資料を添付しましょう。
報告書の審査を経て、指定口座に助成金が振り込まれます。
展示会出展費用助成金の指定期間中に開催される展示会

現時点で、本助成金と対象となる、2026年4月22日(水)~2027年3月31日(水)までに開催・終了予定の展示会は以下のとおりです。
その1:人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA
「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」は、自動車技術に関わる国内最大級の見本市です。
前回実績では、来場者が数万規模に達しています。また、会場がパシフィコ横浜のため、横浜市内の企業にとっては、輸送費や移動コストを抑えつつ、効率的に販路開拓が期待されます。
自動車産業のみならず、素材、加工技術、ITシステムなど幅広い業種の企業が顔をそろえる展示会です。最新技術が集まるこの展示会で、自社の強みをアピールしてみてはいかがでしょうか。
| 会期 | 2026年5月27日(水)~2026年5月29日(金) |
| 募集期間 | 2025年10月20日(月)~2026年1月9日(金) ※現在は募集終了 |
| 会場 | パシフィコ横浜(展示ホール・ノース) |
| 展示会ホームページ | https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/yokohama/ |
その2:JECA FAIR 2026(第74回電設工業展)
「JECA FAIR 2026(第74回電設工業展)は、電気設備業界において日本最大規模を誇る総合展示会です。最新の電設資材、工具、計測器、DXソリューションが一堂に会し、多くのビジネスチャンスが生まれる場として知られています。
| 会期 | 2026年5月27日(水)~2026年5月29日(金) |
| 募集期間 | 2026年1月14日(金) ※現在は募集終了 |
| 会場 | 東京ビッグサイト(東1・2・3・8ホール) |
| 展示会ホームページ | https://www.jecafair.jp/ |
その3:JASIS 2026(最先端科学・分析システム&ソリューション展)
「JASIS 2026」は、ライフサイエンス、環境、食品、材料など、幅広い分野の計測・分析技術が集結します。
BtoBのアジア最大級の規模を誇る展示会のため、販路開拓を目指す企業にとっては、チャンスとなる展示会でしょう。開発や品質管理といった専門性の高い担当者が全国から集まるため、成約に結びつきやすい商談が期待されます。
| 会期 | 2026年9月2日(水)~2026年9月4日(金) |
| 募集期間 | 2026年3月13日(金) ※現在は募集終了 |
| 会場 | 幕張メッセ 国際展示場 |
| 展示会ホームページ | https://www.jasis.jp/ |
その4:インターネプコン ジャパン 2027
「インターネプコン ジャパン 2027」は、エレクトロニクス製造・実装技術の日本最大級の展示会です。製造装置、検査機器、電子部品、材料などの分野で、国内外の有力なバイヤーと直接商談を行うことができます。
「スマート工場EXPO」や「ロボテックス」など複数の専門展と同時開催されるため、例年の来場者数は数万人規模となります。製造現場の課題解決を求める意思決定者が多く来場するため、具体的な成約につながりやすいでしょう。
| 会期 | 2027年2月17日(水)~2027年2月19日(金) |
| 募集期間 | 予定小間が埋まり次第終了 |
| 会場 | 東京ビッグサイト |
| 展示会ホームページ | https://www.nepconjapan.jp/tokyo/ja-jp/about/inj.html |
その5:FOODEX JAPAN 2027(第52回国際食品・飲料展)
「FOODEX JAPAN 2027」には、世界中から食のプロが集結します。アジア最大級の規模を誇り、国内のみならず、海外バイヤーへのアプローチも同時に実現させることができます。
例年の来場者数は7万人越え、出展社数は2,500社を超える規模であり、業界のトレンドや競合調査、そして何より質の高い商談が期待できるでしょう。
| 会期 | 2027年3月9日(火)~2027年3月12日(金) |
| 募集期間 | 2026年7月31日(金)まで |
| 会場 | 東京ビッグサイト 東展示棟1~8ホール・西展示棟 |
| 展示会ホームページ | https://foodex.jma.or.jp/ |
展示会出展費用助成金のよくある質問

申請に当たって、迷いやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
- すでに展示会への出展に申し込んだのですが、今からでも対象になりますか?
-
対象になる可能性があります。
ただし、横浜市から交付決定を受ける前に支払った費用は、助成対象外になります。申請受付開始後、すみやかに申請し、交付決定を受けてから支払うようにしてください。
- オンラインで開催される展示会は対象になりますか?
-
対象になりません。
本助成金は、日本国内の会場で開催されるリアルな展示会が対象です。オンラインのみの展示会や、海外で開催される展示会は対象外となりますので、ご注意ください。
- 他の助成金と併用できますか?
-
同一の展示会出展に対して、国や他の団体から重複して助成を受けられません。ただし、別の展示会への出展であれば、それぞれの精度のルールにしたがって併用できる場合があるかもしれません。
詳しくは、本助成金の募集要項をご確認ください。
まとめ

横浜市の「展示会出展費用助成金」は、世界情勢の変化に立ち向かう中小企業の販路開拓をバックアップする制度です。
2026年も、多くの大規模展示会が開催される予定です。まずは、事業計画を立ててターゲットに合う展示会への出典を検討されてみてはいかがでしょうか。
一人社長・個人事業主の「やりたい!」を事務の力で支えます

「あれもこれもやらなきゃ…」毎日、そんな小さな事務作業に追われて、本来の仕事や大切な時間が削られていませんか?
みなとのオンライン事務代行では、事務歴15年以上の経験を活かし、あなたの「事務」「雑務」を丸ごとサポートします。単なる代行ではなく、あなたの大切なビジネスややりたいことをかなえるためのパートナーとして、心を込めて整えます。
「こんなこと、頼んでもいいのかな?」という小さなお悩みも、スッキリ解消しませんか?あなたのお話を聞けるのを楽しみにしています。
\ 30分間、Zoomでじっくりお話をうかがいます /

