ホームページにブログを掲載し始めると、「どのくらいのアクセス数があれば成功なのか?」と悩む経営者は少なくありません。しかし、リソースの限られた個人事業主にとって、大手メディアのようなPVがあればいいとは限りません。
そこでこの記事では、事業規模に見合った現実的なPV数の目安や、数字の罠に陥らないための考え方について詳しく解説します。

小島 美和(佐藤 みなと)
合同会社あすだち 代表
事務歴15年以上。2021年に独立、幅広い業種の一人社長や個人事業主のサポートをしています。「仕事のていねいさ」「相談しやすさ」に定評。
限られた時間の中で最大の成果を出す「効率化」を重視し、お客様が本来の業務に集中できるよう、心強いパートナーとして伴走します。
本業に集中したい一人社長・個人事業主のあなたへ
事務作業・雑務を手放して、自由な時間を増やしませんか?
みなとのオンライン事務代行の概要は[こちら]からご覧いただけます
法人ブログにおけるPV数の目安【フェーズ別】

法人ブログにおいて、PV数は「事業に貢献するための指標」のひとつになるでしょう。しかし、PV数を上げるためには時間が必要なので、成長段階を把握することで立ち位置を把握して、モチベーション維持に役立てたいですね。
まずは月間500~1,000PVを目指す
ブログを開設して半年ほどは、月間で500~1,000PVが目安です。
この時期は、Googleなどの検索エンジンに「専門サイト」として認識してもらうための準備期間です。PV数が伸び悩むのは当たり前なので、数字が少ないと一喜一憂する必要はありません。
この時期の取り組みは、
- 記事を20~30本ほど執筆する
- 特定のニッチなキーワードを使用する
- ターゲットが抱える具体的な悩みに回答する記事を目指す
この3点を意識しましょう。検索エンジンだけでなく、SNSからの流入も活用して、定期的に読者がアクセスできる流れを作ります。
1年で月間1,000~3,000PVで安定させる
記事が50本を超えると、過去に書いた記事が検索上位に食い込み始め、何もしなくても毎日一定のアクセスが始まります。検索流入(Organic Research)が全体の7割以上を占め、問い合わせが少しずつ増えていきます。
この時期は、よく読まれている記事から、いかにしてお問い合わせへつなげるか、導線を整えていきましょう。PVの伸びに対して問い合わせが少ない場合は、記事の内容とサービス、見込み客のニーズとズレている可能性があり、見直しが必要です。
月間5,000PV以上で資産ブログになる
月間5,000PVを超えてくると、地域名や専門ジャンルの重要キーワードで、1ページ目に表示される記事が複数存在している状態です。ここまでくると、ブログは24時間働く「優秀な営業マン」として、問い合わせが定期的に入り、受注へつながりやすくなります。
この時期は、見込み客が記事やサービスに興味を持ち、広告費をかけずに依頼につながりやすくなります。記事の定期投稿を控え、代わりに過去の記事をリライト(修正)して記事の精度を上げるだけで、アクセスを維持しやすくなります。
法人ブログでPV至上主義が危険な理由

ブログを投稿し始めると、どうしても日々のアクセス数(PV)の増減に一喜一憂しやすいです。しかし、リソースの限られた小規模事業者にとって、PV数だけを追い求めるPV至上主義は、かえって事業の首を絞めるリスクがあります。
法人ブログでアクセス数ばかりを気にしてはいけない理由は、以下のとおりです。
その1:見込み客がブレてしまう
PV数を稼ぐことに重きを置くと、どうしても見込み客が求める情報とかけ離れた「広くて浅いネタ」ばかりになりがちです。
最新のニュース解説や便利なスマホアプリの紹介などは、一時的にPV数が増えるかもしれません。しかし、あなたの見込み客が求めている情報ではない可能性が高く、PV数が有効数ではなくなってしまいます。
記事を作成する前に、誰に読んでもらいたいのかターゲット(見込み客)を決め、見込み客に深く刺さる記事を作成することこそが、法人ブログの本質です。
その2:受注につながらないアクセスは「コスト」でしかない
ブログ運営には、「執筆時間」という多大なリソースが投入されています。そのため、「月間10万PVで問い合わせはゼロ」というサイトよりも、「月間500PVしかないが、毎月2件の依頼がある」サイトの方が、ビジネスとしては圧倒的に成功と言えるでしょう。
成約につながらないアクセスは、売上につながりません。少数精鋭でビジネス展開をしているからこそ、集客だけでなく収益にも焦点を当てた指標を持つのがおすすめです。
その3:トレンド記事の量産で「資産性」が失われてしまう
PV数を稼ぎやすいトレンド記事は、法人ブログの勝ちを下げるリスクがあります。公開直後のPV数は増えても、数ヶ月後にはだれにも読まれない「コスト記事」になりかねません。
小規模事業者、特に一人社長や個人事業主が作成すべき記事は、「一度書けば、数年間にわたって見込み客を連れてきてくれる記事」の積み上げです。一時的な数字の爆発を狙うPV至上主義は、この資産家のプロセスを阻害してしまいます。
自分にとっての適正PV数を出す計算式

「結局、うちはどのくらいのPVがあればいいの?」と思いますよね。
その答えは、あなたの事業の売り上げ目標に基づきます。PV数を目的にするのではなく、必要な成約数から「逆算」して導き出すのが、適切な目標設定になるでしょう。
以下の3つのステップで、あなたにとっての適切なアクセス数を算出してみましょう。
まずは、ブログ(法人ホームページ)経由で、何件の成約(契約)がほしいかを設定しましょう。
次に、自社の過去の実績、あるいは一般的な平均値を参考に、以下の数値を想定します。
- 成約率(商談が決まる確率):約20%(5件商談して1件成約)
- 引き合い率(問い合わせが商談になる確率):約50%
- CVR(サイト訪問者が問い合わせる確率):約0.5%~1%
それでは、実際に計算してみましょう。
目標PV=必要成約数÷成約率÷引き合い率÷CVR
たとえば、月1件の成約が欲しい場合は、以下のとおりです。
- 1件(成約)÷0.2(成約率)=5件(商談)
- 5件(商談)÷0.5(引き合い率)=10件(問い合わせ)
- 10件(問い合わせ)÷0.01(CVR)=1,000PV
小規模事業者が質の高いアクセスを集めるコツ

大手企業のように広告費や大量のライターを投入できない小規模事業者にとって、勝負のカギは「広さ」ではなく「深さ」でしょう。数少ないアクセス数を確実に売上につなげるために、意識すべき3つのポイントを解説します。
コツ1:悩みに直結したロングテールキーワードを狙う
狙うべきは、「地域+悩み+解決策」のように、3つ以上の単語を組み合わせたロングテールキーワードです。
「節税」や「集客」といった検索ボリュームの大きいキーワード(ビッグワード)で上位表示を狙うのは、競合が多すぎて難易度が上がります。ロングテールキーワードの検索数は少ないですが、具体的なキーワードで検索する人は「今すぐ情報を必要としている」ため、問い合わせにつながる確率が高まります。
コツ2:専門家としての具体的な事例を出す
読者が求めているのは、教科書通りの一般論ではなく、「実際のところはどうなのか?」というリアルな情報です。
たとえば、
- こういう状況のクライアントが、この記事の手順で実践したら、こうなった
- 一人社長が陥りがちな失敗エピソード
といった、あなたの実務経験に基づいたエピソードを盛り込みましょう。「この人は、私の悩みを具体的にわかってくれている」という共感が、質の低いアクセスを排除し、質の高いファンを惹きつけます。
コツ3:読了後の「次の一手」を明確に用意する
記事の最後には、かならず読者が次に取るべき行動を提示しましょう。見込み客が記事を読んでくれたからこそ、記事内容に「なるほど」と感じてもらうだけでなく、どうすれば悩みが解消できるのかを知ってもらえるようにしましょう。
たとえば、
- より詳細なチェックリストをダウンロードする
- 30分の無料個別相談を予約する
- このテーマの関連記事を読んで理解を深める
といったことが挙げられます。先回りして提案することで、単なる訪問者を見込み客へと昇華させることができます。
まとめ

法人ブログは、アクセスを稼ぐことではなく、事業の成長につながる「成果」を出すことが目的です。フェーズごとの目安を把握しつつも、単なる数字の多さを負う「PV至上主義」に陥らないように注意しましょう。
大事なことは、「誰に、どんな情報を届けたいか」です。この本質を見失わず、ひとつずつ信頼を積み上げるブログ運営を継続していきましょう。
一人社長・個人事業主の「やりたい!」を事務の力で支えます

「あれもこれもやらなきゃ…」毎日、そんな小さな事務作業に追われて、本来の仕事や大切な時間が削られていませんか?
みなとのオンライン事務代行では、事務歴15年以上の経験を活かし、あなたの「事務」「雑務」を丸ごとサポートします。単なる代行ではなく、あなたの大切なビジネスややりたいことをかなえるためのパートナーとして、心を込めて整えます。
「こんなこと、頼んでもいいのかな?」という小さなお悩みも、スッキリ解消しませんか?あなたのお話を聞けるのを楽しみにしています。
\ 30分間、Zoomでじっくりお話をうかがいます /

